この記事で分かること
- 自分のモバイルバッテリーが何 Wh か
- 100Wh・160Wh のどちらの区分に入るか
- 何個まで持ち込めるか
数字を入れるだけで判定したいときは、判定の道具を使ってください。
1. 飛行機のルールは「Wh」で決まる
モバイルバッテリーの持ち込みは、ワット時定格量(Wh)で区分されています。
| Wh | 扱い |
|---|---|
| 100Wh以下 | 機内持ち込み可(預け入れ不可) |
| 100Wh超〜160Wh以下 | 機内持ち込み可(預け入れ不可)。カメラなどの予備電池と合わせた個数の制限あり(下の5) |
| 160Wh超 | 持ち込みも預け入れもできません |
モバイルバッテリーは、容量に関係なく1人2個まで(160Wh以下に限る)です(2026年4月24日から)。
出典: 国土交通省「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」(取得日 2026-09-27)
出典: 国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(2026年4月14日発表・4月24日適用)(取得日 2026-09-27)
2. mAh と定格電圧から Wh を出す
Wh ではなく、「定格容量(mAh)」と「定格電圧(V)」が書いてあるものがあります。国土交通省の資料では、次の式で出します。
Wh = 定格容量(mAh)× 定格電圧(V)÷ 1,000
資料の例: 定格容量 27,000mAh・定格電圧 3.7V → 27,000 × 3.7 ÷ 1,000 = 99.9Wh(100Wh以下)
本体に Wh が書いてあれば、その数字をそのまま使います。
出典: 国土交通省「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」(取得日 2026-09-27)
3. よくある容量の計算例
下の表は、定格電圧を 3.7V として計算した例です。製品によって定格電圧は違うので、実際は自分の製品の表示で計算してください。
| 定格容量 | 3.7V の場合の Wh | 区分 |
|---|---|---|
| 5,000mAh | 18.5Wh | 100Wh以下 |
| 10,000mAh | 37Wh | 100Wh以下 |
| 20,000mAh | 74Wh | 100Wh以下 |
| 27,000mAh | 99.9Wh | 100Wh以下 |
| 30,000mAh | 111Wh | 100Wh超〜160Wh以下 |
| 40,000mAh | 148Wh | 100Wh超〜160Wh以下 |
| 45,000mAh | 166.5Wh | 160Wh超(持ち込み不可) |
定格電圧が 3.7V の場合、27,000mAh(99.9Wh)と 30,000mAh(111Wh)のあいだで 100Wh の境目を超えます。定格電圧が違えば境目の mAh も変わるので、境目に近い製品は自分の製品の表示で計算してください。
4. 間違えやすい点: 「5V」で計算しない
式に使うのは、本体に「定格電圧」と書かれた値です(資料の例では 3.7V)。USBの出力(OUTPUT)の「5V」などを使うと、Wh が実際より大きく出ます。
例えば 26,800mAh を 5V で計算すると 134Wh になり、100Wh超の区分に入ってしまいます。定格電圧が 3.7V なら約 99Wh で、100Wh以下です。
定格電圧も Wh も見つからないときは、推測で判断せず、利用する航空会社に確かめてください。
5. 何個まで持ち込めるか
モバイルバッテリーは、容量に関係なく1人2個までです。100Wh超〜160Wh以下のものは、カメラなどの予備のリチウムイオン電池(100Wh超〜160Wh以下)と合わせて2個までです。
| 持っていくモバイルバッテリー | 予備電池(100Wh超〜160Wh以下) |
|---|---|
| 100Wh以下 × 2個 | 2個まで |
| 100Wh以下 × 1個 + 100Wh超〜160Wh以下 × 1個 | 1個まで |
| 100Wh超〜160Wh以下 × 2個 | 持ち込めない |
携帯型の医療用電子機器(AED・CPAPなど)の予備のリチウム金属電池(2g超〜8g以下)も、この2個に数えます。100Wh以下の予備電池は、個数の制限はありません(機内持ち込みのみ)。ナトリウムイオン電池のモバイルバッテリーは、持ち込みも預け入れもできません。
出典: 国土交通省「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」(取得日 2026-09-27)
出典: 国土交通省「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」(2026年4月24日更新)(取得日 2026-09-27)
6. 持ち込むときと機内で守ること
- 預け入れの荷物に入れず、機内に持ち込む
- 端子に絶縁テープを貼る・ケースや袋に入れるなどして、ショートを防ぐ
- 座席の上の収納棚に入れず、座席ポケットなど手元に置く
- 機内でモバイルバッテリーを充電しない、モバイルバッテリーからスマホなどを充電しない(2026年4月24日から)
航空会社によっては、より厳しいルールを設けている場合があります。くわしくはモバイルバッテリーの新しいルールも見てください。
出典: 国土交通省「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」(取得日 2026-09-27)
出典: 国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(2026年4月14日発表・4月24日適用)(取得日 2026-09-27)